第1篇『目覚めと、始まり』表紙・ナカール廃城
表紙図版:ナカール廃城

Synopsis

二千三百年前、黄金時代を築いた王は、工学機構溢れる文明の収束を決めた。 その傍らに居た、「人でない者」とも噂される賢者、メルシア・ディ・リート。 人でない、とはーー神か、魔か、それとも絡繰か。

彼女は長い眠りの末、新時代のコーレルで目を醒ます。

ある国では王子が消え—— ある国は異形の侵攻を受ける。 女神の子と呼ばれる女王は呪いに蝕まれ、 そして、「人の故郷」と呼ばれた最古の大国に、染み入る何か。

人の嘘と国の欺瞞、神の矛盾が絡み合う中で、人々は何を選び、どう生きるのか。 善意と悪意は、ほんとうに善と悪か。 見えているものは、嘘か、現実か。

神話と現実の境が溶けていく世界を舞台にした、長編群像劇。
そして——彼女の、正体は。