第2篇『過去と、未来と、今』表紙
表紙図版:シルヴェール(クロース教国首都)

Synopsis

権謀術数に長けた王の主導で、今代の賢者としての身分を与えられ、再度政治の世界に舞い戻る、かつての大賢者メルシア。 神の従者と言われた彼女の目覚めは、定められた時を示すものか、あるいはそれがきっかけなのか。 世界のあちこちが軋み始めた音がする。 正史ならざる人を襲った屍人の事件は、明らかにされぬままーー誰かが、どこまでかを隠そうとしている。

人の嘘と国の欺瞞、神の矛盾が絡み合う中で、人々は何を選び、どう生きるのか。 善意と悪意は、ほんとうに善と悪か。 見えているものは、嘘か、現実か。 神話と現実の境が溶けていく世界を舞台にした、長編群像劇。

そして——彼女の、正体は。